熊本競輪のGⅢ開設70周年記念「火の国杯争奪戦in久留米」は最終日の4日、第12Rで決勝戦が争われ、清水の逃げを6番手BSから捲った郡司浩平(30=神奈川・99期)が快勝。優勝賞金363万円と通算10度目のGⅢ優勝を手にした。また第6Rで行われた企画レース「競輪ルーキーシリーズ2020プラス」は青柳目標に番手捲りを決めた松岡辰泰(熊本)が快勝した。4日間の総売り上げは約50億9000万円で目標の50億円を上回った。
決勝は三谷―山口―清水―松本―松川―中本―郡司―東―佐藤の隊列。後方から郡司が上昇し鐘前で松川が叩く。その上を清水―松本が叩き先行。鐘4角から三谷―山口で巻き返しこれに中本がスイッチ。さらにその外をBSから郡司が捲って通算10度目のGⅢ優勝を達成した。
「調子が良かったから捲れた」。自身が認める仕上がりの良さ。連日の動きは全盛とも言える鋭いものだった。GⅡ2V、記念Vも数多く体験。SS班のパンツをはくなど充実期に入った南関のエースだが、ここまでGⅠのタイトルには手が届いていない。「1本獲りたい」。次回に控える寬仁親王牌(前橋)でも存在感を見せつける。(岡崎 兼治)。
◆次走斡旋 優勝した郡司浩平と3着の松本貴治は15日~18日のGⅠ寬仁親王牌(前橋)、2着の中本匠栄は22日~24日の青森FⅠに出場予定。
GⅢ「火の国杯争奪戦in久留米」郡司 圧倒GⅢ10V
2020/10/5